軍艦島に寄り添う火葬用の島
長崎県端島と言えば、キング・オブ・廃墟として知名度の高い、通称『軍艦島』だ。
かつては日本でも屈指の良質な炭鉱が存在し、ピーク時には約41万トンもの石炭を産出した。
我が国の高度成長期を支え、時代とともに風化していったのは周知であろう。
当時、世界一の人口密度を誇った東京に比べ、優に9倍以上もの5000人を超える炭鉱夫とその家族、そして商売人たちが生活していた。
端島には炭鉱施設や住宅のほか、銭湯、小中学校、病院、寺、映画館、理髪店、美容院、パチンコ店、雀荘、スナックなど……
ありとあらゆる店舗・施設がひしめき、島内だけで完結した都市機能がそろっていたといわれる。
(もっともその栄華も、主要エネルギーが石炭から石油に取って代わられると1974年を最後に見捨てられる)
光あたるところに影あり。炭鉱都市として設備が整った島でありながら、意図的につくられなかった施設があった。
それが火葬場と墓場だった。物理的に土地が足りなかったせいでもあるが、死と隣り合わせの炭鉱夫にとって、
マイナスをイメージさせるそれらは忌避され、ひっそりと端島の北に位置する中ノ島に設けられた。
現在、中ノ島には、端島と同じく炭鉱施設と思われるレンガ造りの構造物、展望台跡、公園跡、納骨堂跡、火葬場跡などが残っている。
長崎市により管理されている端島は立ち入り禁止区域があるが、中ノ島は誰でも上陸することができる。
ここも
>>5>>6の縦島・横辺島と同じく釣り人がよく訪れるそうだ。
http://blog.goo.ne.jp/ruinsdiary/e/dcd595be47473cfe3...
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