助手: 第二回研究会は二〇一四年七月十二日に東大医学部教育研究棟で開催。
プログラムは、「スピリチュアル・ヨーガ」「樹々・植物との対話法」「カイロプラクティック」
「直傳靈氣を現代医療に融合」「ヒプノセラピーを使った自然出産」など。
第三回研究会は二〇一四年九月十四日に東大病院中央診療棟の会議室で開催。
プログラムは、「インド密教宿曜経」による「からだ占い」「スパイラルセラピー」
「エジプトの神秘形状学」に基づく「ダウジングヒーリング」「運動療法とエネルギーヒーリング」など。
教授: 最先端医療を議論しているはずの東大病院の会議室で、
占いやヒーリングの研究会とは驚きだね……。
助手: サイトによれば、未来医療研究会は「特定の考え方やヒーリング技術や
人の優劣を競う場ではなく、全員が地球で学ぶ同級生としてお互いを認め合い、
研鑽しあい、互いに協力していく場」だということです。
研究会の「イメージ」は、孔子の「君子は和すれども同ぜず。小人は同ずれども和せず」。
「特定の考えの押し付けをせず、『みんな違って全部いい』という自由な立場を何よりも大切」
にしているそうです。
教授: 現代医学に固執せず、代替医療でもスピリチュアリズムでも、
良い点は何でも取り入れようという趣旨だろう。
いわば「清濁併せ呑む」度量の広い研究会だと自賛したいんだろうが、
実はその種の発想は、学問を重視した孔子が最も強く非難したものなんだよ。
孔子の「君子は和すれども同ぜず」の本来の意味は、
「人と協調することは大事だが、学問の道理に合わないことに同調してはならない」
ということ!
助手: 「みんな違って全部いい」なんてライフスタイルやファッションみたい。
人命を預かる医師の研究会として不見識すぎませんか。
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