スピなYoutuber 総合
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特殊な能力を持った人はもちろん。都市伝説をアップしてる人なども。
興味を持ってこういうサイトをずっと評価していると、本物かどうかはすぐに分かるようになる。
都市伝説ネタ色々
胎内記憶
前世の記憶
幽体離脱
超能力者
霊媒師
ユタ・ノロ・イタコ
予言者
降霊術
等
こういう人って結構多いらしい。前世が宇宙人。
https://www.youtube.com/watch?v=V2YmqscmXm...
興味を持ってこういうサイトをずっと評価していると、本物かどうかはすぐに分かるようになる。
都市伝説ネタ色々
胎内記憶
前世の記憶
幽体離脱
超能力者
霊媒師
ユタ・ノロ・イタコ
予言者
降霊術
等
こういう人って結構多いらしい。前世が宇宙人。
https://www.youtube.com/watch?v=V2YmqscmXm...
科学や正しい知識の集積によって、世の中のたいていのことはわかってきている。
個別事例でアレはどうなんだ!コレはどうなんだ!と反論するオカルティストもいるが、
彼らが言う「まだ科学で解明できないこと」は、九割九分九厘の確率で単なる「データ不足」。
資料も情報もろくに出さず、曖昧で主観的な話をもとに「これを科学で説明してみろ」と言ってもそれは無理な話。
それは科学が至らないのではなく、オカルティスト側の主張が粗末というだけの話。
もちろん科学でもまだまだ未解明の分野が多い。
それは科学や理数系の頭を持っている人々も重々承知しており、だからこそ熱心に研究解明を続けている。
誰も科学が最高到達点に達したなどとは思っていない。
だが、それとオカルトを認めるのはまた別の話。
昨日10年前に死んだはずの親の幽霊を見た。これを科学で解明してみろ。何?出来ない?科学の負けだ。
超能力捜査官が20年前に行方不明になっていた人を発見した。これを科学で説明してみろ。出来ない?科学の負けだ。
アホか。
個別事例でアレはどうなんだ!コレはどうなんだ!と反論するオカルティストもいるが、
彼らが言う「まだ科学で解明できないこと」は、九割九分九厘の確率で単なる「データ不足」。
資料も情報もろくに出さず、曖昧で主観的な話をもとに「これを科学で説明してみろ」と言ってもそれは無理な話。
それは科学が至らないのではなく、オカルティスト側の主張が粗末というだけの話。
もちろん科学でもまだまだ未解明の分野が多い。
それは科学や理数系の頭を持っている人々も重々承知しており、だからこそ熱心に研究解明を続けている。
誰も科学が最高到達点に達したなどとは思っていない。
だが、それとオカルトを認めるのはまた別の話。
昨日10年前に死んだはずの親の幽霊を見た。これを科学で解明してみろ。何?出来ない?科学の負けだ。
超能力捜査官が20年前に行方不明になっていた人を発見した。これを科学で説明してみろ。出来ない?科学の負けだ。
アホか。
キリスト教とオカルト(月刊ムーやムーブックスが多い内容)
ufo→天にいるもろもろの悪魔。神はサタンに空中の権威を与えた
怪物系宇宙人→堕天使ルシファー、ルシファー軍団の部下
人間の姿系宇宙人→天使様、イエスの名を名乗らない者は天使に偽装した悪魔
良い霊→イエスの名を名乗る霊、聖霊様
悪い霊→イエスの名を名乗らない霊、悪霊、死んだ人間の姿に化けた悪霊、変身機能あり
巨人族→堕天使ルシファーと人間の女の間に巨人族が誕生、ノアの大洪水以前の地球の世界で戦争と殺戮と破壊を繰り広げていた。邪悪な存在。巨人族が死んで巨人族の魂が悪霊となった。
霊能力者、霊媒師、占い師、占星術師→キリスト教で禁止してる。死後の世界で地獄に落ちる職業。悪霊の力で奇跡を起こすことがあるが騙されてはならない。
スピリチュアル→悪魔崇拝者が広めてるやつ
同性愛→キリスト教で禁止してる。悪魔崇拝者が同性愛者に病名をつけて保護活動をしてる。病気ではなく異常性癖者。人間の墜落者
世界中の蛇信仰と龍信仰、竜信仰→キリスト教で蛇や竜、龍のことを「悪魔」と呼ぶ。マヤ文明で「白い蛇が空から舞い降りてきた。白い蛇は人々に叡智を与えた。人々は白い蛇を神と崇拝した」
ufo→天にいるもろもろの悪魔。神はサタンに空中の権威を与えた
怪物系宇宙人→堕天使ルシファー、ルシファー軍団の部下
人間の姿系宇宙人→天使様、イエスの名を名乗らない者は天使に偽装した悪魔
良い霊→イエスの名を名乗る霊、聖霊様
悪い霊→イエスの名を名乗らない霊、悪霊、死んだ人間の姿に化けた悪霊、変身機能あり
巨人族→堕天使ルシファーと人間の女の間に巨人族が誕生、ノアの大洪水以前の地球の世界で戦争と殺戮と破壊を繰り広げていた。邪悪な存在。巨人族が死んで巨人族の魂が悪霊となった。
霊能力者、霊媒師、占い師、占星術師→キリスト教で禁止してる。死後の世界で地獄に落ちる職業。悪霊の力で奇跡を起こすことがあるが騙されてはならない。
スピリチュアル→悪魔崇拝者が広めてるやつ
同性愛→キリスト教で禁止してる。悪魔崇拝者が同性愛者に病名をつけて保護活動をしてる。病気ではなく異常性癖者。人間の墜落者
世界中の蛇信仰と龍信仰、竜信仰→キリスト教で蛇や竜、龍のことを「悪魔」と呼ぶ。マヤ文明で「白い蛇が空から舞い降りてきた。白い蛇は人々に叡智を与えた。人々は白い蛇を神と崇拝した」
●スピリチュアリズムの危険性――『反オカルト論』
『理性の限界』(講談社現代新書)をはじめとする「認識の限界」シリーズや、
天才数学者たちの思想を論じた『ノイマン・ゲーデル・チューリング』(筑摩選書)
などの人気著者・高橋昌一郎氏が、科学の発達した現代になおも潜む「オカルト」を
バサバサと切っていくのが本書『反オカルト論』だ。
「血液型」「星座」「六曜」「おみくじ」など日常に溢れている「占い」も、
楽しむレベルなら問題ないが、それらを信じ込み、実際の行動に影響を及ぼすようなら、
まさにオカルトの罠に陥ってしまっている。
有名な「丙午」は出処も分からない迷信だが、前回の昭和41年は出生率が25%も激減。
その前の明治39年には4%しか減らなかったことを考えると、時代錯誤の驚きの事実である。
こうしたオカルト現象は、一般市民にとどまらず、「死後の世界」を煽って〝霊感セミナー〟
を行う大学医師やSTAP細胞事件など、学問に携わる専門家や研究者の間でも頻発している。
なぜ最先端の知を求める科学者やエリートまでも根拠のない〝トンデモ〟に騙されてしまうのか?
ここでは、本書『反オカルト論』から『人は死なない』を著した東大病院の矢作直樹氏に
ついて論じた第六章を紹介し、「霊魂」や「来世」の問題について考える。
『理性の限界』(講談社現代新書)をはじめとする「認識の限界」シリーズや、
天才数学者たちの思想を論じた『ノイマン・ゲーデル・チューリング』(筑摩選書)
などの人気著者・高橋昌一郎氏が、科学の発達した現代になおも潜む「オカルト」を
バサバサと切っていくのが本書『反オカルト論』だ。
「血液型」「星座」「六曜」「おみくじ」など日常に溢れている「占い」も、
楽しむレベルなら問題ないが、それらを信じ込み、実際の行動に影響を及ぼすようなら、
まさにオカルトの罠に陥ってしまっている。
有名な「丙午」は出処も分からない迷信だが、前回の昭和41年は出生率が25%も激減。
その前の明治39年には4%しか減らなかったことを考えると、時代錯誤の驚きの事実である。
こうしたオカルト現象は、一般市民にとどまらず、「死後の世界」を煽って〝霊感セミナー〟
を行う大学医師やSTAP細胞事件など、学問に携わる専門家や研究者の間でも頻発している。
なぜ最先端の知を求める科学者やエリートまでも根拠のない〝トンデモ〟に騙されてしまうのか?
ここでは、本書『反オカルト論』から『人は死なない』を著した東大病院の矢作直樹氏に
ついて論じた第六章を紹介し、「霊魂」や「来世」の問題について考える。
●溺れる者は藁をも掴む!
助手: 二〇一五年十一月二十六日、1型糖尿病と診断されている七歳の男児に対して、
治療に不可欠なインスリンを「あれは毒だ」と言って注射させず、衰弱死させた
「自称祈祷師」の六十歳の男が、殺人容疑で逮捕されました。
この種の事件が起こるたびに、犠牲者が痛ましくて……。
教授: 生活習慣の影響から成人に多く発症する「2型糖尿病」と違って、
「1型糖尿病」は自己免疫性疾患などが原因で小児期に多く発症する。
日本では、毎年十五歳未満の小児十万人に約二人の発症率といわれる。
血糖値を調整するホルモンのインスリンが膵臓から分泌されなくなる病気だから、
これを注射で補わなければ、血糖値が異常に増加して意識障害や昏睡に陥り、
最終的には死に至る。
助手: 逮捕された男は、自ら「龍神」と名乗り、「心霊治療」で「どんな病気も治せる」
と豪語していたそうです。
「死神を祓う」という名目で、呪文を唱えながら手かざしを繰り返し、
両親から数百万円を搾取していたということです。
どうしてこんなバカげた話に騙されてしまうのか、理解できないんですが……。
教授: 現在のインスリン注射器は万年筆型で、細い針を使用しているため、
ほとんど痛みを感じさせないものもあるようだ。
一日数回のインスリン注射さえしておけば、健常者とまったく同じように運動も生活もできる。
私の友人にも1型糖尿病患者がいるが、一緒に飲みに行くと平気でワインのボトルを空けているよ。
そうはいっても、小学校低学年の児童が一日に何度も自分で注射しなければならないのは
大変な負担だろうし、両親にとっても重荷であろうことは推察できる。
そして、人は、苦悩が深ければ深いほど、その苦悩から解放してくれる話に、
安易に飛びつきやすくなってしまうからね。
助手: 両親も保護責任者遺棄致死容疑で書類送検されているようです。
二人は男児が「どうして僕だけ注射を打たないといけないの」と嫌がっていたので
「藁にもすがる思いで頼んだ」と話しているそうですが……。
助手: 二〇一五年十一月二十六日、1型糖尿病と診断されている七歳の男児に対して、
治療に不可欠なインスリンを「あれは毒だ」と言って注射させず、衰弱死させた
「自称祈祷師」の六十歳の男が、殺人容疑で逮捕されました。
この種の事件が起こるたびに、犠牲者が痛ましくて……。
教授: 生活習慣の影響から成人に多く発症する「2型糖尿病」と違って、
「1型糖尿病」は自己免疫性疾患などが原因で小児期に多く発症する。
日本では、毎年十五歳未満の小児十万人に約二人の発症率といわれる。
血糖値を調整するホルモンのインスリンが膵臓から分泌されなくなる病気だから、
これを注射で補わなければ、血糖値が異常に増加して意識障害や昏睡に陥り、
最終的には死に至る。
助手: 逮捕された男は、自ら「龍神」と名乗り、「心霊治療」で「どんな病気も治せる」
と豪語していたそうです。
「死神を祓う」という名目で、呪文を唱えながら手かざしを繰り返し、
両親から数百万円を搾取していたということです。
どうしてこんなバカげた話に騙されてしまうのか、理解できないんですが……。
教授: 現在のインスリン注射器は万年筆型で、細い針を使用しているため、
ほとんど痛みを感じさせないものもあるようだ。
一日数回のインスリン注射さえしておけば、健常者とまったく同じように運動も生活もできる。
私の友人にも1型糖尿病患者がいるが、一緒に飲みに行くと平気でワインのボトルを空けているよ。
そうはいっても、小学校低学年の児童が一日に何度も自分で注射しなければならないのは
大変な負担だろうし、両親にとっても重荷であろうことは推察できる。
そして、人は、苦悩が深ければ深いほど、その苦悩から解放してくれる話に、
安易に飛びつきやすくなってしまうからね。
助手: 両親も保護責任者遺棄致死容疑で書類送検されているようです。
二人は男児が「どうして僕だけ注射を打たないといけないの」と嫌がっていたので
「藁にもすがる思いで頼んだ」と話しているそうですが……。
教授: 一九六〇年代のアメリカで、その男児と同じ七歳の女児が亡くなった事件がある。
彼女の父親は「アメリカ自然健康法協会」の元会長で、現代医学を否定し、
あらゆる病気は、断食や菜食などで「自然治癒」できると信じていた。
彼は、娘が病気になると、十八日間水だけの断食を行わせ、
その後の十七日間はジュースしか与えなかった。
女児は、栄養失調のため衰弱死に至った。
助手: 悲惨なのは、いつでも子どもたちですね。
教授: そもそも「溺れる者は藁をも掴む」というのは、溺れたときに藁などを掴んでも
助かるはずがないのに、人は非常に困窮すると、役に立たない無用なものにすがって
ますます困窮してしまうという、どちらかといえば他者を嘲笑する言葉だ。
同情を誘うための言葉ではないんだがね。
男児の事件では、インスリン注射という「救命ボート」から男児を引きずり下ろし、
わざわざ役に立たない心霊治療という「藁」を掴ませたのだから、
関係者の責任は限りなく重大だ。
助手: 二〇一五年九月二十四日に胆管がんのため五十四歳で逝去した女優の川島なお美氏も、
抗がん剤治療を拒んで、心霊治療に頼ったことが話題になりました。
彼女が通った「貴峰道」のサイトを見ると、「万病一邪。邪気を祓えば病が治る」と説き、
純金製の棒で患部をこすれば「邪気(病を引き起こす気)」を取り除け、
「難病」に効果があると述べています。
教授: 棒で患部をこするだけでがんが消えていたら、今頃はファンも大喜びだろうが、
結果的に病は治らなかった。
彼女のすがった心霊療法も「藁」にすぎなかったというわけだ。
助手: 何より許せないのは、溺れかけている人に幻想の「藁」を掴ませて儲ける「霊感商法」。
もっと厳しく取り締まれないのかしら!
彼女の父親は「アメリカ自然健康法協会」の元会長で、現代医学を否定し、
あらゆる病気は、断食や菜食などで「自然治癒」できると信じていた。
彼は、娘が病気になると、十八日間水だけの断食を行わせ、
その後の十七日間はジュースしか与えなかった。
女児は、栄養失調のため衰弱死に至った。
助手: 悲惨なのは、いつでも子どもたちですね。
教授: そもそも「溺れる者は藁をも掴む」というのは、溺れたときに藁などを掴んでも
助かるはずがないのに、人は非常に困窮すると、役に立たない無用なものにすがって
ますます困窮してしまうという、どちらかといえば他者を嘲笑する言葉だ。
同情を誘うための言葉ではないんだがね。
男児の事件では、インスリン注射という「救命ボート」から男児を引きずり下ろし、
わざわざ役に立たない心霊治療という「藁」を掴ませたのだから、
関係者の責任は限りなく重大だ。
助手: 二〇一五年九月二十四日に胆管がんのため五十四歳で逝去した女優の川島なお美氏も、
抗がん剤治療を拒んで、心霊治療に頼ったことが話題になりました。
彼女が通った「貴峰道」のサイトを見ると、「万病一邪。邪気を祓えば病が治る」と説き、
純金製の棒で患部をこすれば「邪気(病を引き起こす気)」を取り除け、
「難病」に効果があると述べています。
教授: 棒で患部をこするだけでがんが消えていたら、今頃はファンも大喜びだろうが、
結果的に病は治らなかった。
彼女のすがった心霊療法も「藁」にすぎなかったというわけだ。
助手: 何より許せないのは、溺れかけている人に幻想の「藁」を掴ませて儲ける「霊感商法」。
もっと厳しく取り締まれないのかしら!
●矢作直樹氏と「見えない光」
助手: 昨夜、時間をかけて話し合った結果、母が父の霊を気にしている理由がわかりました。
矢作直樹著『人は死なない』に、人間の肉体は滅びても霊は生き続ける、
つまり「人は死なない」と書いてあって、それに影響を受けているんです!
この本の表紙には、出版当時の矢作氏の肩書が「東京大学大学院医学系研究科・医学部
救急医学分野教授、医学部附属病院救急部・集中治療部部長」と大きく宣伝されていて、
母は、この肩書で信用したらしくて……。
教授: 矢作氏といえば、新聞記事のインタビューで、立派な意見を述べていたよ。
「危険な宗教には近寄ってはいけません。見分けるのは簡単です。心身を追いつめる、
金品を要求する、本人の自由意志に干渉する、他者や他の宗教をけなす、そんな宗教は危険です」
(『読売新聞』二〇一三年二月十五日付)
とね。
この「危険な宗教」の見分け方は核心を突いていて、一般読者にも有益なのではないかな。
助手: でも、最近の矢作氏は、まさに自分が批判している「金品を要求する」
スピリチュアリズムに加担しているらしいんですよ。
「告発スクープ・大ベストセラー『人は死なない』著者・東大病院矢作直樹救急部長・
大学内で無断霊感セミナー」(『週刊文春』二〇一五年四月十六日号)によると、
矢作氏は、都内マンションの「ヒーリングサロン」に現れては「手かざし」を行っているそうです。
「矢作氏はひとりの女性に近づき、掌をかざして頷きながら目を瞑る。
約三分続けた後、こう語りかけた。
『いま見えない光を送り込みました。うん、見えない光をね』」と……。
教授: 「見えない光」だって?
一般に、電磁波の中で、視覚で認識できる波長を「可視光線」つまり「光」と呼び、
それ以外の紫外線や赤外線のような「不可視光線」は「光」とは呼ばない。
だから「見えない光」という言葉自体、矛盾しているんじゃないかな。
助手: ですよね。それで私も矢作氏の本を読んでみたら、
その類の科学用語のオカルト的流用や飛躍が多くて、ビックリしたんです。
たとえば矢作氏は「人知を超えた大きな力の存在」を「摂理」と呼びながら、
その存在の根拠には触れていません。
それどころか「そもそも摂理や霊魂の概念は、自然科学の領域とは次元を異にする領域の概念であり、
その科学的証明をする必要はないのではないでしょうか」と述べています。
この論法を認めると、自然科学と「次元を異にする」と開き直れば、
どんな概念でも「科学的証明」なしで使えることになってしまいます。
助手: 昨夜、時間をかけて話し合った結果、母が父の霊を気にしている理由がわかりました。
矢作直樹著『人は死なない』に、人間の肉体は滅びても霊は生き続ける、
つまり「人は死なない」と書いてあって、それに影響を受けているんです!
この本の表紙には、出版当時の矢作氏の肩書が「東京大学大学院医学系研究科・医学部
救急医学分野教授、医学部附属病院救急部・集中治療部部長」と大きく宣伝されていて、
母は、この肩書で信用したらしくて……。
教授: 矢作氏といえば、新聞記事のインタビューで、立派な意見を述べていたよ。
「危険な宗教には近寄ってはいけません。見分けるのは簡単です。心身を追いつめる、
金品を要求する、本人の自由意志に干渉する、他者や他の宗教をけなす、そんな宗教は危険です」
(『読売新聞』二〇一三年二月十五日付)
とね。
この「危険な宗教」の見分け方は核心を突いていて、一般読者にも有益なのではないかな。
助手: でも、最近の矢作氏は、まさに自分が批判している「金品を要求する」
スピリチュアリズムに加担しているらしいんですよ。
「告発スクープ・大ベストセラー『人は死なない』著者・東大病院矢作直樹救急部長・
大学内で無断霊感セミナー」(『週刊文春』二〇一五年四月十六日号)によると、
矢作氏は、都内マンションの「ヒーリングサロン」に現れては「手かざし」を行っているそうです。
「矢作氏はひとりの女性に近づき、掌をかざして頷きながら目を瞑る。
約三分続けた後、こう語りかけた。
『いま見えない光を送り込みました。うん、見えない光をね』」と……。
教授: 「見えない光」だって?
一般に、電磁波の中で、視覚で認識できる波長を「可視光線」つまり「光」と呼び、
それ以外の紫外線や赤外線のような「不可視光線」は「光」とは呼ばない。
だから「見えない光」という言葉自体、矛盾しているんじゃないかな。
助手: ですよね。それで私も矢作氏の本を読んでみたら、
その類の科学用語のオカルト的流用や飛躍が多くて、ビックリしたんです。
たとえば矢作氏は「人知を超えた大きな力の存在」を「摂理」と呼びながら、
その存在の根拠には触れていません。
それどころか「そもそも摂理や霊魂の概念は、自然科学の領域とは次元を異にする領域の概念であり、
その科学的証明をする必要はないのではないでしょうか」と述べています。
この論法を認めると、自然科学と「次元を異にする」と開き直れば、
どんな概念でも「科学的証明」なしで使えることになってしまいます。
評論家の立花隆氏は、矢作氏の著作について、次のように評価しています。
「文章は低レベルで『この人ほんとに東大の教授なの?』と耳を疑うような非科学的な話
(たとえば、百年以上前にヨーロッパで流行った霊媒がどうしたこうしたといった今では誰も信じない話)
が随所に出てくる。これは東大の恥としかいいようがない本だ」(『文藝春秋』二〇一四年十月号)
教授: それで、「金品を要求する」スピリチュアリズムとは、どういうことなの?
助手: 『週刊文春』の記事によると、矢作氏が「手かざし」を行っているサロンの経営者は、
一度の「ヒーリング」で三万円、さらに「不健康を避けるためには先祖供養が必要」と
十万円の追加料金を徴収することもあるそうです。
矢作氏は、その経営者と同じ部屋に居るわけですから、「患者」からすれば、
東大教授がお墨付きを与えているように映るのではないでしょうか?
教授: もし現役の医師が治療と称して「手かざし」を行ったり、先祖供養に金品を要求する
「霊感商法」に関わっていれば、「医師法」に抵触する可能性がある。
そもそも矢作氏は、自分の書いた書籍が一般読者に及ぼす影響力を、どのように認識しているのかな……。
「文章は低レベルで『この人ほんとに東大の教授なの?』と耳を疑うような非科学的な話
(たとえば、百年以上前にヨーロッパで流行った霊媒がどうしたこうしたといった今では誰も信じない話)
が随所に出てくる。これは東大の恥としかいいようがない本だ」(『文藝春秋』二〇一四年十月号)
教授: それで、「金品を要求する」スピリチュアリズムとは、どういうことなの?
助手: 『週刊文春』の記事によると、矢作氏が「手かざし」を行っているサロンの経営者は、
一度の「ヒーリング」で三万円、さらに「不健康を避けるためには先祖供養が必要」と
十万円の追加料金を徴収することもあるそうです。
矢作氏は、その経営者と同じ部屋に居るわけですから、「患者」からすれば、
東大教授がお墨付きを与えているように映るのではないでしょうか?
教授: もし現役の医師が治療と称して「手かざし」を行ったり、先祖供養に金品を要求する
「霊感商法」に関わっていれば、「医師法」に抵触する可能性がある。
そもそも矢作氏は、自分の書いた書籍が一般読者に及ぼす影響力を、どのように認識しているのかな……。
●矢作直樹氏の「人は死なない」?
教授: 東大教授で附属病院医師といえば、何よりも理性的な判断が求められるはずだ。
なぜ矢作直樹氏は、スピリチュアリズムに傾倒するようになったのか……。
助手: 矢作氏は、次のように書いています。
「大学で医学を学び、臨床医として医療に従事するようになると、
間近に接する人の生と死を通して生命の神秘に触れ、
それまでの医学の常識では説明がつかないことを経験するようになり、
様々なことを考えさせられました。
そうした経験のせいもあって、私は極限の体験をした人たちの報告、臨死に関するレポート、
科学者たちが残した近代スピリチュアリズム関係の文献を読むようになりました」(前掲書)
教授: たしかに、多種多様な人間の「死」と日々直面しなければならない臨床・救急医療の従事者には、
我々に計り知れない心労があるのかもしれない。
とはいえ、必ずしもそこから「スピリチュアリズム」に飛躍する必然性もないわけだがね。
それで、どんな文献を参照したんだろう?
助手: 驚いたことに、矢作氏は、フォックス姉妹のイタズラだった「ラップ現象」を
「近代スピリチュアリズム史上初の他界との交信、すなわち人間の死後存続を証明する事例」
と認めています。
さらに、ウィリアム・クルックスを「イギリス科学界の重鎮」、シャルル・リシェを
「ノーベル生理学・医学賞を受賞した第一級の科学者」と紹介し、彼らの心霊研究を
学界で認められた既成事実であるかのように引用しています。
教授: 矢作氏は、その二人の著名な科学者が、霊媒師アンナ・フェイやミナ・クランドンに
騙されたことも、調査していないんじゃないか。
もちろん、フォックス姉妹についても、まったく理解していないようだ。
スピリチュアリズム関係の文献には、平気で嘘を真実のように並べたものもある。
しかし、彼も研究者である以上、文献を安易に受け入れてはならず、批判的文献を比較検討して
信憑性を明らかにしなければならないことなど、重々承知しているはずだが……。
助手: 二〇〇七年五月、矢作氏の母親が入浴中に孤独死しました。
遺体は死後三日間、発見されず、矢作氏が検視に立ち会った際、
「遺体の傷み方がひどく、水没した顔は皮膚が弾けんばかりに膨れて、本人の確認ができないほど」
だったそうです。
「私は、生前の母に対して親孝行らしきこともせず、また晩年の母にも十分な対応をしてやれなかった
ことがひどく心残りで、毎晩寝る前にそうした悔悟の念を込めて手を合わせていました」(前掲書)
この事件が矢作氏の大きな「自責の念」に繋がり、その後「交霊」によって「母と再会」したことによって、
肉体は滅びても霊魂は生き続けると「確信」するようになったそうです。
教授: 東大教授で附属病院医師といえば、何よりも理性的な判断が求められるはずだ。
なぜ矢作直樹氏は、スピリチュアリズムに傾倒するようになったのか……。
助手: 矢作氏は、次のように書いています。
「大学で医学を学び、臨床医として医療に従事するようになると、
間近に接する人の生と死を通して生命の神秘に触れ、
それまでの医学の常識では説明がつかないことを経験するようになり、
様々なことを考えさせられました。
そうした経験のせいもあって、私は極限の体験をした人たちの報告、臨死に関するレポート、
科学者たちが残した近代スピリチュアリズム関係の文献を読むようになりました」(前掲書)
教授: たしかに、多種多様な人間の「死」と日々直面しなければならない臨床・救急医療の従事者には、
我々に計り知れない心労があるのかもしれない。
とはいえ、必ずしもそこから「スピリチュアリズム」に飛躍する必然性もないわけだがね。
それで、どんな文献を参照したんだろう?
助手: 驚いたことに、矢作氏は、フォックス姉妹のイタズラだった「ラップ現象」を
「近代スピリチュアリズム史上初の他界との交信、すなわち人間の死後存続を証明する事例」
と認めています。
さらに、ウィリアム・クルックスを「イギリス科学界の重鎮」、シャルル・リシェを
「ノーベル生理学・医学賞を受賞した第一級の科学者」と紹介し、彼らの心霊研究を
学界で認められた既成事実であるかのように引用しています。
教授: 矢作氏は、その二人の著名な科学者が、霊媒師アンナ・フェイやミナ・クランドンに
騙されたことも、調査していないんじゃないか。
もちろん、フォックス姉妹についても、まったく理解していないようだ。
スピリチュアリズム関係の文献には、平気で嘘を真実のように並べたものもある。
しかし、彼も研究者である以上、文献を安易に受け入れてはならず、批判的文献を比較検討して
信憑性を明らかにしなければならないことなど、重々承知しているはずだが……。
助手: 二〇〇七年五月、矢作氏の母親が入浴中に孤独死しました。
遺体は死後三日間、発見されず、矢作氏が検視に立ち会った際、
「遺体の傷み方がひどく、水没した顔は皮膚が弾けんばかりに膨れて、本人の確認ができないほど」
だったそうです。
「私は、生前の母に対して親孝行らしきこともせず、また晩年の母にも十分な対応をしてやれなかった
ことがひどく心残りで、毎晩寝る前にそうした悔悟の念を込めて手を合わせていました」(前掲書)
この事件が矢作氏の大きな「自責の念」に繋がり、その後「交霊」によって「母と再会」したことによって、
肉体は滅びても霊魂は生き続けると「確信」するようになったそうです。
教授: すでに触れたコナン・ドイルや浅野和三郎をはじめ、家族の死をきっかけに
スピリチュアリズムに没頭するようになる事例は多い。
助手: だから、交通事故で突然、無残な姿になった父を看取った私の母も、
矢作氏の本を読んで共感したみたいです。
父の霊魂が別世界で生きていると思う方が、母も精神的に安定できるらしくて。
その気持ちは、娘の私もよくわかるのですが……。
教授: もし人間の本質が「霊魂」であれば、「死」そのものが存在しなくなり、
いわば「生きる世界」が変わるだけの話になる。
これは、何も目新しい発想ではなく、世界各地の古代社会から散見される信仰形態の一つだからね。
助手: でも、いくら気が楽になるからといって、母には「来世」ばかりに執着してほしくないのです。
そもそも、どうして矢作氏のように立派な肩書の科学者が、霊媒師を疑うことも追及することもなく、
「母と再会」したという「交霊」をナイーブに事実として受け入れ、それを根拠に「霊魂」の存在を
「確信」し、さらに「人は死なない」と断言できるのでしょうか。
教授: 人間は、見たいものを見て、信じたいものを信じるという顕著な一例だね。
スピリチュアリズムに没頭するようになる事例は多い。
助手: だから、交通事故で突然、無残な姿になった父を看取った私の母も、
矢作氏の本を読んで共感したみたいです。
父の霊魂が別世界で生きていると思う方が、母も精神的に安定できるらしくて。
その気持ちは、娘の私もよくわかるのですが……。
教授: もし人間の本質が「霊魂」であれば、「死」そのものが存在しなくなり、
いわば「生きる世界」が変わるだけの話になる。
これは、何も目新しい発想ではなく、世界各地の古代社会から散見される信仰形態の一つだからね。
助手: でも、いくら気が楽になるからといって、母には「来世」ばかりに執着してほしくないのです。
そもそも、どうして矢作氏のように立派な肩書の科学者が、霊媒師を疑うことも追及することもなく、
「母と再会」したという「交霊」をナイーブに事実として受け入れ、それを根拠に「霊魂」の存在を
「確信」し、さらに「人は死なない」と断言できるのでしょうか。
教授: 人間は、見たいものを見て、信じたいものを信じるという顕著な一例だね。
●矢作直樹氏の「手かざし」?
助手: 矢作直樹氏は、二〇一一年の『人は死なない』に続けて、
二〇一四年には『おかげさまで生きる』というベストセラー書籍を生み出しました。
こちらの本の表紙は、青い医療用ウエアを着た矢作氏の写真。
帯には「死を心配する必要はない・救急医療の第一線で命と向き合い、たどりついた、
『人はなぜ生きるのか』の答え」とあります。
教授: いかにも多くの読者を惹きつけそうなタイトルだが、
なぜ「死を心配する必要はない」のかな?
助手: その理由は、「そもそも私たちの本質は肉体ではなく魂ですから、
病気も加齢も本当は何も怖がる必要はないのです」ということで、一貫していますね。
さらにこの本には「肉体の死は誰にも等しくやって来ますが、
死後の世界はいつも私たちの身近にある別世界であり、再会したい人とも会えます」
と書いてあります。
教授: どうしてそこまで断定できるんだろう……。
助手: 矢作氏が「死後の世界」を信じるのは自由でしょうが、それを既成事実であるかのように
本に書くことには大きな問題があると思います。
とくに本の表紙に「東京大学大学院医学系研究科・医学部救急医学分野教授、
医学部附属病院救急部・集中治療部部長」と記載されている場合は……。
矢作氏の著作では、「現実」と「非現実」が区別されないまま同じ文体で語られていくため、
いつの間にか読者はスピリチュアルな世界に引き込まれる仕組みになっています。
教授: まさにそれは、科学者というよりも宗教者の執筆スタイルだなあ……。
助手: たとえば「救急には毎日のように、重篤な患者さんが運ばれてきます。
……大半は意識がなく、場合によっては心肺停止状態で担架に乗せられてやって来ます。
交通事故、殺傷事件、自殺未遂、脳卒中、心筋梗塞」というのは、明らかに「現実世界」の話。
ところが同じ本の後半には、私たちが「競技場で動くプレーヤーのような存在」で、
現実世界における苦難を「乗り越え、課題をクリアし、人生という競技を学ばなければならない」
とも書いてあります。
助手: 矢作直樹氏は、二〇一一年の『人は死なない』に続けて、
二〇一四年には『おかげさまで生きる』というベストセラー書籍を生み出しました。
こちらの本の表紙は、青い医療用ウエアを着た矢作氏の写真。
帯には「死を心配する必要はない・救急医療の第一線で命と向き合い、たどりついた、
『人はなぜ生きるのか』の答え」とあります。
教授: いかにも多くの読者を惹きつけそうなタイトルだが、
なぜ「死を心配する必要はない」のかな?
助手: その理由は、「そもそも私たちの本質は肉体ではなく魂ですから、
病気も加齢も本当は何も怖がる必要はないのです」ということで、一貫していますね。
さらにこの本には「肉体の死は誰にも等しくやって来ますが、
死後の世界はいつも私たちの身近にある別世界であり、再会したい人とも会えます」
と書いてあります。
教授: どうしてそこまで断定できるんだろう……。
助手: 矢作氏が「死後の世界」を信じるのは自由でしょうが、それを既成事実であるかのように
本に書くことには大きな問題があると思います。
とくに本の表紙に「東京大学大学院医学系研究科・医学部救急医学分野教授、
医学部附属病院救急部・集中治療部部長」と記載されている場合は……。
矢作氏の著作では、「現実」と「非現実」が区別されないまま同じ文体で語られていくため、
いつの間にか読者はスピリチュアルな世界に引き込まれる仕組みになっています。
教授: まさにそれは、科学者というよりも宗教者の執筆スタイルだなあ……。
助手: たとえば「救急には毎日のように、重篤な患者さんが運ばれてきます。
……大半は意識がなく、場合によっては心肺停止状態で担架に乗せられてやって来ます。
交通事故、殺傷事件、自殺未遂、脳卒中、心筋梗塞」というのは、明らかに「現実世界」の話。
ところが同じ本の後半には、私たちが「競技場で動くプレーヤーのような存在」で、
現実世界における苦難を「乗り越え、課題をクリアし、人生という競技を学ばなければならない」
とも書いてあります。
比喩的に道徳を語るのかと読み進めていくと、
「観客席には他界した方々がいて、声援を送りながら私たちを見守ってくれています」と、
すでに話は「非現実世界」に飛んでいるんです。
「私たちが疲れ果て、へとへとになり、悩んでいるそんな時でも、
観客席からは『負けるな』という声援が飛んでいます。
そして、何らかの難しい局面を無事に乗り切った時は、『よくやった』と
ご先祖さまたちは拍手喝采です」(前掲書)
教授: すると、難しい局面を乗り切れなかったときには、「ご先祖さまたち」が
「観客席」でブーイングするのかな。
まるで、おとぎ話かマンガのような世界観だね。
助手: 私が『週刊文春』のスクープ記事を読んで一番驚いたのは、
「手かざし」について記者から尋ねられた矢作氏が、次のように答えていることです。
「普通の治療で治らない時にそういうものを成仏させる。
誰にも憑いている守護霊団というのがあるんですが、(記者を見つめて)あなた様方のところにも、
こう重なって我々には見えるわけですね。エネルギーを出す力はたぶん私が一番強い。
先祖の名前くらい言ってくれれば五秒くらいでアクセスできますよ」
教授: その記事によれば、矢作氏は、他人の「守護霊」が「見える」と同時に
「先祖霊」に「アクセス」でき、医学的治療で治らない患者に対して、
「そういうものを成仏させる」こと、すなわち「除霊」を目的として「手かざし」
を行っていることを認めているわけか。
もしかして矢作氏は、東大病院に救急で運ばれてきた末期患者にも「手かざし」しているのかな?
助手: 正直言って私、スピリチュアリストが「救急部・集中治療部部長」を務める病院に
救急車で運ばれるのは怖いんですが……。
『週刊文春』の取材に対して、「東大病院パブリック・リレーションセンター」は、
すべての質問に対してノー・コメント、「理由を含めコメントいたしません」と回答したそうです。
ちょっと、無責任すぎるんじゃないかしら?
「観客席には他界した方々がいて、声援を送りながら私たちを見守ってくれています」と、
すでに話は「非現実世界」に飛んでいるんです。
「私たちが疲れ果て、へとへとになり、悩んでいるそんな時でも、
観客席からは『負けるな』という声援が飛んでいます。
そして、何らかの難しい局面を無事に乗り切った時は、『よくやった』と
ご先祖さまたちは拍手喝采です」(前掲書)
教授: すると、難しい局面を乗り切れなかったときには、「ご先祖さまたち」が
「観客席」でブーイングするのかな。
まるで、おとぎ話かマンガのような世界観だね。
助手: 私が『週刊文春』のスクープ記事を読んで一番驚いたのは、
「手かざし」について記者から尋ねられた矢作氏が、次のように答えていることです。
「普通の治療で治らない時にそういうものを成仏させる。
誰にも憑いている守護霊団というのがあるんですが、(記者を見つめて)あなた様方のところにも、
こう重なって我々には見えるわけですね。エネルギーを出す力はたぶん私が一番強い。
先祖の名前くらい言ってくれれば五秒くらいでアクセスできますよ」
教授: その記事によれば、矢作氏は、他人の「守護霊」が「見える」と同時に
「先祖霊」に「アクセス」でき、医学的治療で治らない患者に対して、
「そういうものを成仏させる」こと、すなわち「除霊」を目的として「手かざし」
を行っていることを認めているわけか。
もしかして矢作氏は、東大病院に救急で運ばれてきた末期患者にも「手かざし」しているのかな?
助手: 正直言って私、スピリチュアリストが「救急部・集中治療部部長」を務める病院に
救急車で運ばれるのは怖いんですが……。
『週刊文春』の取材に対して、「東大病院パブリック・リレーションセンター」は、
すべての質問に対してノー・コメント、「理由を含めコメントいたしません」と回答したそうです。
ちょっと、無責任すぎるんじゃないかしら?
●「未来医療研究会」はオカルト研究会?
助手: 矢作直樹氏が「顧問」を務めている「未来医療研究会」のサイトを見てみました。
第一回研究会は、二〇一四年五月十七日・十八日、東京大学医学部教育研究棟二階の
セミナー室で開催されています。
教授: 未来医療といえば、文部科学省が二〇一三年に「未来医療研究人材養成拠点形成事業」
を開始したね。
これは「世界の最先端医療の研究・開発等をリードし、将来的にその成果を国内外に普及できる
実行力を備えた人材」および「将来の超高齢社会における地域包括ケアシステムに対応できる
リサーチマインドを持った優れた総合診療医等」の養成を目的とする総額二十二億五千万円の事業だ。
全国で二十五件のプロジェクトが採択され、東大も二件で選定された重要拠点だから、
その関連で立ち上がった研究会なのかな?
助手: いえいえ、文科省選定プロジェクトとは、まったく関係ないみたいです。
未来医療研究会のサイトには、東大医学部附属病院循環器内科助教の稲葉俊郎氏が
「個人で主催」と明記してあります。
とはいえ「未来医療研究」まで同じ名称なので、紛らわしい気もしますが。
教授: いずれにしても、「超高齢社会」を迎える日本にとって、
「未来医療」は最優先テーマの一つだ。
専門家諸氏には、大いに研究を推進してほしいものだよ。
助手: 私もそう思って、過去の未来医療研究会のプログラムを調べたら、
目が点になってしまって……。
第一回研究会のプログラムには、「色や自然のイメージを使った呼吸法」や
「アートセラピー」や「ダンスセラピー」があって、これらは心理療法の一種かもしれません。
ところが、「神秘龍を媒介とした新しいエネルギー療法」という「神秘龍ヒーリング」、
「霊気をさらに応用・発展させた」という「メディカルレイキ」、
「花のエネルギーを水に転写し自然の力で活性化」させたという
「心のバランスの乱れを調整するフラワーエッセンス」のような発表は、
いったい何なのか……。
教授: 未来医療というよりも、まるでオカルトの研究会みたいじゃないか!
助手: 矢作直樹氏が「顧問」を務めている「未来医療研究会」のサイトを見てみました。
第一回研究会は、二〇一四年五月十七日・十八日、東京大学医学部教育研究棟二階の
セミナー室で開催されています。
教授: 未来医療といえば、文部科学省が二〇一三年に「未来医療研究人材養成拠点形成事業」
を開始したね。
これは「世界の最先端医療の研究・開発等をリードし、将来的にその成果を国内外に普及できる
実行力を備えた人材」および「将来の超高齢社会における地域包括ケアシステムに対応できる
リサーチマインドを持った優れた総合診療医等」の養成を目的とする総額二十二億五千万円の事業だ。
全国で二十五件のプロジェクトが採択され、東大も二件で選定された重要拠点だから、
その関連で立ち上がった研究会なのかな?
助手: いえいえ、文科省選定プロジェクトとは、まったく関係ないみたいです。
未来医療研究会のサイトには、東大医学部附属病院循環器内科助教の稲葉俊郎氏が
「個人で主催」と明記してあります。
とはいえ「未来医療研究」まで同じ名称なので、紛らわしい気もしますが。
教授: いずれにしても、「超高齢社会」を迎える日本にとって、
「未来医療」は最優先テーマの一つだ。
専門家諸氏には、大いに研究を推進してほしいものだよ。
助手: 私もそう思って、過去の未来医療研究会のプログラムを調べたら、
目が点になってしまって……。
第一回研究会のプログラムには、「色や自然のイメージを使った呼吸法」や
「アートセラピー」や「ダンスセラピー」があって、これらは心理療法の一種かもしれません。
ところが、「神秘龍を媒介とした新しいエネルギー療法」という「神秘龍ヒーリング」、
「霊気をさらに応用・発展させた」という「メディカルレイキ」、
「花のエネルギーを水に転写し自然の力で活性化」させたという
「心のバランスの乱れを調整するフラワーエッセンス」のような発表は、
いったい何なのか……。
教授: 未来医療というよりも、まるでオカルトの研究会みたいじゃないか!
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