当初は、著者自身も霊の存在を信じ、(守護)霊と交信できる人間がいると信じていました。
彼自身と彼の相棒がたまたまその能力に恵まれていなかっただけだと考えていたのです。
彼らは、彼らの“正しい(と思っている)”真理の普及の為、「交霊術」会を開き、霊能力“業界”に、どっぷりと浸かっていきます。
そして、霊能力者のコミューンがただの詐欺師の“業界”に過ぎず、一人のマトモな人物もいないと実態を理解するようになった時には、
彼ら自身全く良心の痛みを感じない常習犯の詐欺師に変貌してしまっていたのです。
欺瞞と金まみれの世界(場合によっては「故人の霊が憑依した」なる主張の下、個人の伴侶と性行為に及ぶ事すらしばしばあるそうです)。
霊能力詐欺は将に“業界”と言うべきものになっており、詳細なカモリストが既に全米を網羅する形で完成されていて、
そのファイルは詐欺師各々の“財産”となっているのです。
ですから、亡くなった家族の名前どころか、およそ知りえないような些細な事(家の間取りやらペットの名前やら)すら
霊能力詐欺師は予め把握しているのです。
これでは「守護霊様のお告げ」とやらが百発百中なのも当たり前。
それどころか、より大胆な犯罪も平然と行います。
「霊からのプレゼント」と称して、何か小さな、装飾品を“空中”から出現させるのです(無論ただの手品)が、
それは、しばしば信者が紛失していた物であったりする為被害者はすっかり信じきってしまいます。
が、実は紛失ではなく、窃盗されていたのです。
会場で被害者のバックから、それどころか、被害者の自宅に手下を忍び込ませる事すら霊能力詐欺師は行います。
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