ガチで霊とか信じてる馬鹿いる？
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しかし、著者は罪悪感に堪えかねて改心します。 改心した彼は欺瞞と堕落に満ちた霊能力“業界”と決別すべく、関係者に
「自分達はイカサマをしていた。イカサマしかしてこなかった。他の霊能力者も同じだ」と爆弾発言をするのですが…。
ｐ191「私は打ちのめされた。人々に嘘を信じ込ませるのがいかに簡単かは知っていたが、同じ人々が、嘘をつきつけられた時、
真実よりも嘘を選ぶとは予想していなかった。」
ｐ191「狂信者症候群は、科学的に調査する価値がある。ほかの面ではまったく正気の人間が、幻想やペテンに夢中になるあまり、
真実が白日のもとに晒さた後もなお、それにしがみつこうとするのはなぜか。（略）いくら論理をつくしたところで、
嘘とわかっていながら信じる気持ちを打ち砕くことはできない。」
心理学で言う「認知的不協和」と言われるものですね。
既存の認知と矛盾する認知に出合った時、人はその時生ずる不協和（不快感）を消そうとします。
早い話、一度強固な“信奉者”になってしますと、何があっても自分の信念を深める方にしか認識が働かなくなってしまうんです。
自分の思うに任せない現実と向き合うより、インチキ、まやかしとハッキリ明白に判っていても、自分に都合の良い“幻想”
に浸っている方が心地よいからなのでしょう。
人間にはいわば「自ら進んで騙されていたい」という、“無明への衝動”とでも言うべきものがあるようです。
霊は存在するが現代科学がそれを把握できないだけの話だ。 死とは肉体と霊が完全に分離する事である。
肉体と霊の完全分離とは肉体と霊を繋ぐシルバーコードが切れることであり、このとき人間は死んだことになるのであって脳死が人間の死ではない。
シルバーコードが切れた肉体は単なる物質に戻り崩壊課程に従って腐敗し朽ち果てていく。
しかしながら肉体から切れた霊はそのまま存在し続け非物質世界(あの世)へ移行していく。
この非物質世界(あの世)こそは人間にとって本来の居場所であり、物質世界(この世)とは修行するための訓練場所である。
今をさかのぼること40年前、進化生物学者のリチャード・ﾄﾞーキンスは著書「利己的な遺伝子」において、 「生物の本体は遺伝子であって、肉体はその乗り物にすぎない」と喝破したが、今やその主張は学会のコンセンサスとなっている。
西洋文明に侵される以前の古式ゆかしい日本幽霊について知りたければ、変態の研究で盛名を馳せた明治の碩学、 田中香涯の著書「醫事雑考 妖。異。變」が参考になる。
しかし、これはもう稀覯本の部類に入る代物かもしれんなあ。
教養の岩波文庫にしては珍しくオカルトを扱った書籍。 幼い頃山人(天狗)に連れ去られ、そのもとで生活・修行していたという「異界からの帰還者」に対する当時の江戸知識人らの質問に応えて浮上する異界情報の記録や生れ変り体験の記録『勝五郎再生記聞』などが併収
一読する価値あり。
飯嶋和一の「狗賓童子の島」は隠岐島における天狗の役割を物語っている。 時折神隠し（天狗隠し）が起こるのだが、被害者は島の厄介者ばかり。
実際は、狗賓童子と呼ばれる村の頭分たちが厄介者を暗殺し、天狗の裁きに見せかけていたのであった。
江戸の世では、これも天狗の存在意義の一つだったのであろう。
霊が見えることと脳活動との関係を知りたければ、オリバー・サックスの著書「見てしまう人びと:幻覚の脳科学」も参考になる。 精神疾患でもなく、脳の機能も正常であるのに、真に迫る幻視を体験するというシャルル・ボネ症候群などは興味深い。
この症候群、患者の暗数は多いものの、精神異常を疑われるのを恐れてか、症状を訴える人はその１％程度にすぎないとか。
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