なぜ男子は『見るなのタブー』を破ってしまうのか?
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045 2016/01/24(日) 08:29:47 ID:3Ls./4RJkE
『鶴女房』に見られるように、動物が人間に化けて嫁にくるが、正体が露見して去るという話を異類婚姻説話という。
これらは、現代版だと冒頭、男性主人公が傷ついた動物を救うところからはじまるが、他方、古い話では報恩譚になっていない。
代表的な鶴女房の中心的展開は、まず男性の前に正体を隠した動物が訪れ、2人は結婚し、女房の生産性(機織り)のおかげで男は裕福になる。
しかし、女性が布を織りあげているところを「見るな」と禁じ、男性が禁止を破って覗くと、鶴である女性が自分の羽を抜いて布を織って傷ついているところを目撃する。
そして、正体を見られた鶴が『恥じて』男性のもとを去っていくという離別で終わる。
多くの場合、押しかけ女房は『母親的』に描かれており、女性の方が男性の受け身的対象愛(『甘え』)に応えるかたちで嫁にくる。
そして女性は、幼児性の強い男性主人公の際限のない要求に応え続ける。このとき女房の自己犠牲や生産性は限界を超えているが、それは『見るなの禁止』によって隠されている。
北山修(日本の精神科医、精神分析家、臨床心理学者、作詞家、ミュージシャン)は、『見るなの禁止』は、傷ついた動物の姿の露呈にともなう美しい女性像の急激な幻滅、
そして幻滅させる女性自身の『恥の体験』を回避しようとするかたちで、見られる側から設定されていると述べている。
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