百日通いの九十九日目の悲劇 お初伝説 初島
初島は静岡県熱海市の網代から東へ約6kmの海上に浮かぶ静岡県内最大の有人島である。
今から1万年前の氷河期終息による海面上昇で、現在の網代辺りと切り離されるように残ったのが初島であり、島内からは7千年前の土器や石器、
また初木神社社殿下からは古墳時代の祭祀場跡が見つかるなど、古代人との関わりがあったことが知られている。
集落は島の北側に集中しているが、この集落がいつごろできたのかは不明。東明寺の建立が西暦800年ごろ、初木神社の創建は鎌倉時代の始めあるいはそれ以前、
竜神宮もそれに順ずる古いものだとされ、鎌倉期にはすでに小規模な集落ができていたと考えられている。
漁業と、限られた土地を耕す生活が連綿と続き、江戸時代後半になると耕作地や水源、漁獲を島民で均等に分け合う共同体生活が営まれるようになり、
初島特有の、「次男以降は島を出て、跡取りがいない家は婿養子をとる」という決まりごとが頑なに守られ、江戸時代から現代に至るまで40戸前後の
家と島の平和が維持されてきた。
そんな初島には、これまた女の悲劇譚が後世に語り継がれている。それが『お初伝説』である。
昔、初島にはまだ住人が6軒家族しかない淋しい島だった。
17才の美しい娘が伊豆山(伊豆半島・熱海)の祭りで、右近という若者と出会い、好きになった。
「百夜通ってくれば結婚しよう」という約束を結び、お初は毎晩タライに乗って3里もの距離を渡って通ったのだが、99日目の夜、
なんとお初に横恋慕を抱いていた男が灯台の火を消してしまう。お初は海を渡りきれず、波に飲まれて命を落とした。
それを知った右近の悲しみはいかばかりか。右近は彼女を弔うため、いつ帰ると知れたものではない諸国巡礼の旅に出たという。
因果なことに、灯台の火を消した男は7日7晩、苦しんだ挙句死んだそうだ。
集落のそばには『お初の松』と名付けられた松の木が佇み、こんな悲しい歌が添えられている。
『島の乙女のはや胸に、秘めて高鳴る琴の緒の断たれて悲しい恋の火よ』
初島にいこうよ。
http://www.hatsushima.jp/find/legend.htm... 伊豆:初島
http://hobbyland.sakura.ne.jp/Kacho/tabi_yukeba/2008/2008_07... 百夜通い(ももよがよい)wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%A4%9C%E9%80%... とっしーのツイッターまとめ blog 百夜通いの謎を推理する(1)
http://toshiey.cocolog-nifty.com/twitter/2012/02/post-d3a1.htm...
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