ある若い仲の良い美男美女夫婦がいました そして一人子供を授かりました。
その子供が5歳になる頃嫁の故郷に里帰り旅行をすることになり
島渡るためフェリーに乗り込みました そこで同級生に出会い昔話に盛り上がりました。
「あの子が○子の子供かぁ 可愛いね けんちゃんによく似てるよね」
「そうかなぁ 笑」「私似じゃない?」
「そんなことないよぉ けんちゃんに似てるよぉ」
などと他愛の無い話で盛り上がり 落ち着きの無い我が子に
「こら、柵に上って海を覗き込んだりしたらダメだよ あんたすぐ上って覗きこもうとするんだから」
「僕、そんなことしたことないよ」
「こら、口答えするとパパに叱ってもらっちゃうぞ」
「ハ〜イ」
懐かしい話も一段落したところで母親が我が子が気になるので見てくるとその場を後にしました
すると暫くして悲鳴にも似た叫び声で
「誰か船を止めて〜誰かあの子助けてぇ〜お願い誰か助けてぇ〜」と
そう子供が海へ落ちてしまったんのです 救助も空しく子供は亡くなってしまって
夫婦は酷く肩を落とし特に妻の悲しみは深いものでしたが旦那の励ましもあって
その後も仲の良い夫婦あり続けました 結果また子宝に恵まれ悲しみが遠い記憶へとなって行きました
そしてその子供が5歳になる頃 また妻の里に帰ることになりました
今度は旦那の両親も一緒に旅行を兼ねての里帰りです。
夫婦は常に子供から目を離さず片時も一緒に居ました すると甲板向こうから旦那の父親から
「お〜い信二 ビール買ってきたから一緒に飲もう」と
旦那はちょと行ってくるから子供をちゃんと見とくように私に諭して行きました
無論言われるも無く私は子供の傍を離れません そして息子が手すりを掴んで海を眺めてる後ろへ
近づこうとしたとき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ママ・・・今度は突き落とさないでね」
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