サイズが 480KB を超えています。500KB を超えると書きこめなくなるよ。

怖い島・いわくつきの村・総合


▼ページ最下部
※省略されてます すべて表示...
355 2013/06/01(土) 09:52:03 ID:kIjR1sKRMU
     置き去りにされた女の無念 京の上臈島(きょうのじょうろうじま)

岡山県玉野市、宇野港の約2km西にいわくつきの島を発見。事情を知る者は気味悪がって寄りつきたがらない無人島があるそうだ。
(例外として、知らない観光客は海水浴やキャンプをしに訪れるようだが)

それが京の上臈島である。この島は別名『屍島』ともいう。もう別名からして垂涎ものである。
近辺ではその昔、海賊が出没しては金品を略奪、および殺害された人も多かったこともさることながら、
ある伝説のため、祟りがあると信じられてきた。その伝説とはこうだ。

江戸時代のことである。渋川の依田某という男が数日の間、京に滞在した。
男はたちまち京の都に魅了され、上臈(女官、または女郎の意)といい仲になり、2人は婚約を交わすまでになった。
京を発つ段になると、男は女を渋川につれて帰ることにした。
長い船旅の末、宇野の港が見えるところまでさしかかったとき、男は女にこう言った。

「渋川にはじきに着く。もっとも、いきなりおまえをつれて帰ったとしても、親父たちが驚くに違いあるまい。
まずはおれが説得しに陸に上がるから、しばらくの間、この島で待っててくれないか? ともに暮らすのはそれが済んでからだ」
と言いくるめ、女を名もなき無人島に残し、先に渋川に行ってしまった。

それから何日かして、渋川海岸にその女の死体が流れ着いた。村人たちはこの水死体を引き上げては哀れに思い、
「こんな若いのに命を落とさずともよいものものを。せめて死後はいいところに行きなされ……」と、その死体を沖へ押しやった。
ところが翌日になると、同じ浜辺に、昨日と同じ女の死体が流れ着いているではないか。
村人は気味悪がり、今度こそと、さらに沖の向こうまでと押し流したのだが、明くる日になるとまたしても同じように戻ってきている。
そうこうするうちに女の素性が発覚。女は依田某が京から連れて帰った上臈だったのだ。

どうせ女に飽きたので無人島に置き去りにしたクチだろう。一向に迎えに来ない男に痺れを切らしたうえ、
離れ小島に1人残された寂しさ、飢えと渇きに耐えかねて自害したに違いあるまい。
村人たちは渋川の松林の中に埋葬してやり、祠を建てて祀った。
さすがの依田某も後悔し、社や鳥居の建立から祭りまで心を入れ替え奉仕し、その菩提を弔った。
今も人々から『浜の神さん』と呼ばれ、松林の中にひっそりと佇んでいる。
そしていつしか、女が置き去りにされた島を京の上臈島と呼ぶようになった。


Vol.002 宇野港 - 日本船舶海洋工学会
http://www.jasnaoe.or.jp/series/minatono/002/index.htm...
第63話 島のお話【1】 京の上臈島
http://pebblegravel.blog.fc2.com/blog-entry-69.htm...

返信する


▲ページ最上部

ログサイズ:691 KB 有効レス数:430 削除レス数:0





オカルト掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

スレッドタイトル:怖い島・いわくつきの村・総合

レス投稿

未ログイン (ログイン

↑画像ファイル(jpg,gif,png)