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アカマター伝説がある幻の大陸 八重干瀬(やびじ・やえびし)
宮古島の北にある池間島からさらに北上したところに位置する八重干瀬がある。
八重干瀬は大きい8つの干礁(珊瑚の岩礁)があることから命名された。大小合わせると100以上の干礁からなり、
その大きさは東西約8km、南北約12km、周囲約25kmと珊瑚礁群では日本最大級である。
面積は宮古島(面積約159km2)の約10分の1で、海面上に出ることのない暗礁や礁斜面までを加えると約3分の1にも及ぶという。
八重干瀬はほぼ1年中海の中に沈んでいるが、春の大潮の時期にたった3日間だけ海上に姿を現す。まるで幻の大陸のかのように。
旧暦の3月3日(現在の4月上旬)、宮古ではこの日を『サニツ』と呼び、浜におりて厄払いをする伝統行事が行われてきた。
サニツは元来、女性だけが参加できる行事だった。よもぎ餅を神仏に供え、八重干瀬に渡り潮干狩りしをして遊ぶ。
やってきた春を祝い、たっぷりご馳走を詰めた弁当を持参して1日浜ですごすのだ。
以前は島の人たちだけで行われていた行事であったが、近年は観光会社が八重干瀬上陸ツアーを組んでおり、
大勢の観光客が幻の島に上陸し、ともに磯遊びに興じることが可能である。
宮古の伝統行事であるサニツは、アカマター伝説の中にも登場する。それはこんな物語である。
昔々、美しい娘がいた。
いつしか夜ごと美男子が娘の部屋に通うようになる。娘はたちまち恋に落ち、その子供を身ごもってしまった。
とはいえ、相手は素性の知れない男。
娘の母親が、物知りの友人に相談すると、「では、男の着物の裾に糸を通した針を刺しておくといい。
それを後から辿っていけば、どこの誰なのかわかるはず」と言われたので、娘にこのやり方を教えた。
翌朝、母親が糸を辿っていくと、糸は洞窟の中へ続いていた。洞窟の中には、なんと大きなアカマター(蛇)が眠っており、
その尻尾には針が刺さっていた……。
母親はもう一度、物知りの友人に相談した。すると友人は、「では海へ行き、海水でその身を清めるといい」と、助言した。
言われたとおり、娘が海水に身をひたすと、小さな蛇が身体からたくさん出てきて穢れは取れたという。
それが旧暦の3月3日だった。
浜下り&3月あしび
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