霊能者というか超常的能力の保有者は全てインチキかというと必ずしもそうとは言えません。
例えばイエスキリストの奇跡、これなどは超常的能力を示すものです。
尤もイエスキリストが本当に実在したならばの話です。
残念ながらイエスキリストが実在したという物理的証拠は皆無です、在るのは伝承のみ。
歴史上実在した仏陀の場合も超常的能力を発揮したとされています。
さらに時代を超えると15世紀のジャンヌダルク。
このジャンヌダルクもその神秘体験からどうやら超常的能力の保有者と観ていい思います。
それ故に当時の教会から異端視され処刑という悲しい結末を迎えるわけです。
さらに時代を超えると20世紀初頭の帝政ロシアに現れたグレゴリーラスプーチンです。
このラスプーチンは血友病患者であったアレクセイ皇太子を超常的な治療で病を治癒させてしまうと皇帝夫妻から絶大な信頼を勝ち取ります。
ラスプーチンの超常性についてはユスポフの回顧録に記されていて、それによるとユスポフは青酸カリを盛ったプチフールと紅茶をラスプーチンに用意したが、何とラスプーチンはその毒入り食事を平らげた後も態度に変化を示さないどころか、ユスポフはラスプーチンにデザートワインを飲ませ暫く談議していた(政治もしくは神秘主義について話し合っていたという)。
数時間後、ラスプーチンが泥酔したことを確認したユスポフは応接室に向かい、ドミトリー大公から受け取ったリボルバーで背後からラスプーチンに向かって2発発砲した、銃弾はラスプーチンの心臓と肺を貫通して床に倒れ込んだにも拘らず、何とラスプーチンはその場に起き上がり、「目を見開き、自らの危機を知った」という。
驚愕したユスポフは階段を駆け上がり中庭に逃れ、騒ぎを聞いて駆け付けたプリシケヴィチがラスプーチンに向かい拳銃を4発発砲した。
4発の内3発は外れたが1発は右腎静脈から背骨を貫通し、ラスプーチンは雪の上に倒れた。しかし、それでも死なないラスプーチンはその場に起き上がったため、恐ろしくなったユスポフは靴でラスプーチンの右目を殴りそしてラスプーチンの額を拳銃で撃ったという。
この記録が正しければラスプーチンは超常的な生命力の持主という事になり、実在した超常的人物としてカウントできます。
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