仕事の出張ではるばる奈良県にまで足を伸ばしたとき、2日ほど時間が空いたので、 
 東大寺やら若草山やら法隆寺やら名所をあちこちを車で回ったときのこと。 
 桜井というマイナーな場所にパワースポットと言われる大神神社という神社があって、 
 そこの裏山に500円ほど払って入山してみた。静寂感あるひっそりした原生林の小さな山。 
 登山道沿いに苔のついた拳サイズの石がふと目について、コンビニの袋に入れて持ち帰ることにした。 
 山を降り神社を出て大神神社の駐車場に止めておいたレンタカーのエンジンをかけてみると 
 おかしなことにエンジンがかからない。レンタカー屋に電話したら2時間して代車が来て 
 それに乗って奈良市内のホテルまで帰る途中にもまたいきなりエンストで故障。 
 奈良での仕事が終わって群馬へ帰る途中にも、自分が乗った新幹線が事故で途中停車したり、 
 乗ったタクシーが縁石に乗り上げてガードレールに接触するなど、立て続けに交通事故に遭った。 
 石を自宅に持って帰ってきてからも、自家用車の度重なるパンク、嫁がカブで転倒事故(2回)、 
 娘の軽自動車でエンジンベルト断劣、衝突事故なんかが続いた。 
 ある日、それら立て続けに起きる事故が、石を持ち帰ってからのことだと思うようになった。 
 そこでこの夏、お盆で坊さんが家に来たときに、この石と事故の話をしてみたら、 
 石は元の場所に返した方がいいでしょうね等と軽く諭されたのだが、仕事でもないのに奈良までまた 
 足を運ぶのも面倒だし金もない。そこらへんの河にでも捨てに行くというのではダメなのだろうか? 
 急に石が気味悪くなってきたこの頃なのである。
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