『サードマン』という言葉は、古くはT・S・エリオットの詩『荒地』に出てくる。
「いつも君のそばを歩いているあいつは誰だい? 数えてみると僕と君しかいないんだけど、あの白い道のほうを見上げると
君のそばにはいつももうひとりいる。ブラウンのマントに身を包んでフードをつけてる。男か女かわからないけれど、
君の向う側にいるあいつは誰なんだい?」
『あれ』は何だったのか? 遭難者、被災者らが経験する奇怪な現象。
意外なことに、今までこうした話が1つにまとめられたことがないとわかったため、ジョン・ガイガーは自ら収集を始めることにした。
5年にわたって生存者に連絡をとり、古い手書きの日記を読み、出版された探検記や生還物語を調査。
なかには、状況から考えてそのような体験があったとしても不思議ではないが、公式な報告では一切触れられていない場合もあったという。
奇跡の生還へ導く人(極限状況のサードマン現象) ジョン・ガイガー著(伊豆原弓訳)
まえがき ヴィンセント・ラム
第1章 サードマン
第2章 シャクルトンの天使
第3章 世にあらわれた幽霊
第4章 守護天使
第5章 退屈の病理
第6章 複数誘因の法則
第7章 存在の気配[Ⅰ]
第8章 喪失効果
第9章 存在の気配[Ⅱ]
第10章 ムーサ・ファクター
第11章 救済者の力
第12章 シャドウパーソン
第13章 天使のスイッチ
謝辞
訳者あとがき
本書では、海底洞窟、南極大陸、飛行機の操縦席、9・11の世界貿易センタービルなど、さまざまな場面での『サードマン現象』が描かれている。
それらを神の『みわざ』だと言う人もいる。研究者は、孤独、単調な風景、喪失ストレス、低温や低酸素など、外的・内的要因を挙げている。
ガイガーは数多くの体験者の話を聞き、膨大な資料にあたり、その1つ1つをつぶさに検証する。そして結論は脳科学へと収束していくのだが、
それでもなお謎は残る。
『奇跡の生還へ導く人?極限状況の「サードマン現象」』は、物理的に驚嘆すべき旅の記録と、人間の極限的体験に関する個人的発見の両方を綴ったものである。
サードマンは、私たちが根本的にいかに一人であるか、と同時に、人間がいかに他人とつながる可能性をもち続けているかを物語る。
最悪のときでさえ、救いの手があらわれるかもしれないことを私たちに教えてくれる。
English Poetry and Literature T.S.エリオット「荒地」を読む
http://poetry.hix05.com/Eliot/eliot.index.htm... 散歩好きの絵描き Eテレ「奇跡の生還に導く声・守護天使の正体は」サードマン現象の癒し効果。13年5月5日
http://m4s.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/e1355-7ac3.htm... 思考の部屋 サードマン現象・守護天使とも呼ばれる不思議な現象(前編)
http://blog.goo.ne.jp/sinanodaimon/e/1c96fe859b57f61... 幽体離脱現象の仕組み|脳回とは?
http://madam-recipe.com/blog/archives/2785...
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