夏の終わりに怪談話


▼ページ最下部
001 2014/09/02(火) 21:02:57 ID:2N5xpIbi26
僕は高知市内に住む高校生で、付き合って1年ほどになる彼女がいました。
彼女の家は大杉という旧村で、高知市から20kmほど北へ行った、四国山地の
麓ともいえる山深い集落にありました。

ある年の夏休み、彼女の家に泊まりに行った時のことです。

晩飯をご馳走になり、彼女の部屋で、ひとしきり、他愛もない会話をして、一息ついたとき、
不意に彼女がこう言いました。

「ねえ・・・おもしろいもの見たい?」

含みのある笑みを浮かべて、おもしろいものとしか言わない彼女に、まあいいやと思い、
見たい」と返事をすると、彼女は、じゃ、ついてきて、と僕を外に連れ出し、家の裏手から、
細い山道を森のほうへ向かって歩き出しました。

森の中は恐ろしいほど真っ暗闇で、僕は足元もおぼつかなかったのですが、途中から、彼女が
手を引いてくれ、何とか歩を進めることができました。だけども、進むに連れて、あまりの
薄気味悪い雰囲気に、思わず、

「どこに行くんだよ?!こえーよ!」

と声を荒げたのですが、彼女は小さい笑い声を出しながら、「もうちょっと」と呟くだけでした。
10分ほど歩いたでしょうか、水の流れる音が聞こえてきて、近くに沢があるのを感じました。

そのときです、彼女が立ち止まり、「ここで待ってて」と言って、道から少し外れて、
沢のほうへ向かいました。暗闇に目が慣れてきてたので、沢の手前で彼女が、身を低くし、
沢の様子を窺ってるのが見えました。

そして、やおら、僕のほうを見て、手招きをするのです。

返信する

002 2014/09/02(火) 22:39:11 ID:vW9/i7dQTE
沢に何が・・・(ドキドキ)

返信する

003 2014/09/03(水) 20:39:37 ID:qLpiUdgXtw
正直言って怖かったのですが、この場所で1人、じっとしてるのはさらに怖いので、
素直に彼女のほうへ向かいました。そうして、彼女の近くへ来たとき、
小声で「屈んで」と言われたので、身を低くしてゆっくりと彼女の横に来ました。


「あそこ」

と彼女が指差したところ、20mほど先の川原でしょうか、薄ぼんやりと、
青白く光るものがあるのです。

よく見ると、1mほどの小さい人のようにも見えました。

ふわっと浮いたかと思えば、千鳥足のようにして歩いたり、煙のように、
また浮き上がったりと、何か遊んでるような感じです。

「・・・何、あれ・・・」

「わかんないけど、爺ちゃんは、シバテンかエンコウとかの妖怪じゃないかって」


5分ほど、その様子を眺めていましたが、
彼女がそろそろ戻ろうと言うので、二人して踵を返しました。


僕もまだ若く、次の日には、そんなことあったっけ、みたいな調子で、
日々の青春を味わういつもの生活に戻りました。



書き忘れました、20年近く前の話です。

返信する

004 2014/09/03(水) 21:50:28 ID:GTsRrmBQBg
シバテンは芝天で河童みたいな妖怪だっけ?
エンコウは猿猴でいいのかな

返信する

005 2014/09/05(金) 19:50:28 ID:8IE0RDBYis
うそくさいような、ほんとのような・・・

返信する

006 2014/09/05(金) 21:22:31 ID:zfi0ptbbnc
>20mほど先の川原でしょうか、薄ぼんやりと、
>青白く光るものがあるのです。

>よく見ると、1mほどの小さい人のようにも見えました。

>ふわっと浮いたかと思えば、千鳥足のようにして歩いたり、煙のように、
>また浮き上がったりと、何か遊んでるような感じです。


俺はサギ系の白い鳥だと想像する。
脚は黒く長いから浮いているように見える。
首を縮めた本体だけ見ると、ボーリングのピンのようなシルエットだから
暗闇ではわずかな光に反射して小さな青白い人のようにも見える可能性がある。
夜とは言え、微動だにしないわけではない。
外敵の気配を察知して警戒している動きということもある。
脚の曲げ伸ばしで浮いたり沈んだりするように見える事もあるかもしれない。

わからんけど。

返信する

007 2014/09/05(金) 21:29:42 ID:vu7t7sDXaY
ソウ、イワバ、サギダ。

返信する

008 2014/09/05(金) 21:59:00 ID:MqPfJYVBRk
アルプ鳥

返信する

009 2014/09/05(金) 22:23:59 ID:2dHu2NWRaE
青白くひかる1mくらいのおっさんがふわふわ遊んでただけじゃねえか

返信する

010 2014/09/06(土) 01:37:55 ID:UsRPYIzvBU
まことちゃんの作者みたいな人の別荘に、家のどっかに変なもん置いてんだろ
そういうの分かってて見せに行ったんだろ

返信する


▲ページ最上部

ログサイズ:6 KB 有効レス数:11 削除レス数:0





オカルト掲示板に戻る 全部 次100 最新50

スレッドタイトル:夏の終わりに怪談話

レス投稿

未ログイン (ログイン

↑画像ファイル(jpg,gif,png)