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続・怖い島・いわくつきの村


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051 2014/02/04(火) 18:47:19 ID:FHRIDPggTU
     人を食い殺す恐ろしい森『ガーナー森(ムイ)』 那覇

人を食い殺す恐ろしい森とな。……もう辛抱たまらんでござる、である。
食らって殺す、その張本人が『森』とくれば、サム・ライミによる『死霊のはらわた』の冒頭を想起せずにはいられない。

那覇はもともと浮島だった。大規模な埋め立てで整備され、かつての面影はまるで散見されない。
しかし伝説は細々と生きながらえるものである。
現在、豊見城市(とみぐすくし)の真玉橋(まだんばし)集落に『イリヌシーサー』なるシーサーが鎮座している。
言うまでもないが、シーサーを設置する意味はヒーチケェーシ(悪風返し)だ。そのシーサーの眼は、かつての小さな島を睨んでいる。
その島こそ『ガーナー森』だ。現在のガーナー森は那覇市の住宅地の中にあるが、かつては漫湖に浮かぶ小島だったのだ。
そこにはこんな逸話が残されている。

はるかな昔、ガーナー森は大蛇の化身であった。ガーナー森は夜になると漫湖沿岸の村を襲い、民家を壊しては人を食べたとされる。
集落の人々は恐れつつも、なんとか防戦しようと鍬や鎌などを持って集まった。
ガーナー森からは、真玉橋の村人の慌しい動きが手に取るように見えていた。
「鎌や棒切れで、このわしに楯突こうというのか。笑止千万」と、魔物は冷ややかに笑っていた。
しかし人間の力ではどうあがいても魔物に太刀打ちできない。村人はついに神に向かって、ガーナー森を退治してほしいと祈った。
その願いを聞き入れた神は、巨大な石を天から落とした。石はガーナー森の頭と尻尾に直撃し、魔物は動けなくなった。
さらに完全に動きを封じるべく、イリヌシーサーをガーナー森に向けて鎮座させたのだという。
これには魔物も観念して、水鳥の集まる島へと変わった。

……今さら言うまでもなく、この伝説は先人の豊かな感受性が生み出した比喩だろう。まさか森の魔物とメテオストームを額面どおり捉える人はいまい。
当時、水害に悩まされていた人々がガーナー森を大蛇に例えて、藁にもすがる思いで特別なシーサーを作ってガーナー森に向けたのかもしれない。
氾濫した川や湖は、必ずといっていいほど大蛇や龍に見立てられたものだ。水は人間および共同体にとって必要不可欠な恵みをもたらすものと同時に、
大雨などの影響でひとたび荒れ狂ったとき、人間や共同体に牙をむくアンビバレンスの要素を持っている。だから大蛇や龍を祀る信仰は、
幸を望みつつも怒りを畏れたわけだ。実際、昔の国場川は現在より川幅も広かったので、大雨になるとたちまち氾濫したらしい。
ガーナーという名の由来は、『たんこぶ』の意味であり、形が似ていたからと言われている。ガーガーとうるさいガチョウ(雁の仲間)が棲んでいたから
とされる説もある。


レキオ・島唄アッチャー 怪物と恐れられたガーナー森
http://rekioakiaki.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-fc2b.htm...
日本珍スポット100景 人を食い殺す恐ろしい森「ガーナー森」【沖縄本島】
http://b-spot.seesaa.net/article/374550087.htm...
nakamuraの思考回路 ガーナー森(ガーナームイ)
http://space.geocities.jp/sanpin_jasmin/old/ganamui.htm...

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