クロ宗の死の儀式は存在したのか? その考察3
……この文がいろんなサイトや掲示板でコピペされ、正直困惑している。もろに現地名を書き込んでしまった罪は大きいからだ。
名指ししてるのは当スレだけではなく、それ以前に指摘していたサイトやHP、れっきとした民俗学の報告書もあるのだが、
いずれにせよ、島民と島そのものを貶めることは変わらない。甑島出身の者がこの文を読んで気分を害され、お叱りを受けても致仕方ない。
もはや覆水盆に返らず。だったらこのまま深く切り込み、いっそ事の真偽を見極めるべきではないか。
贖罪の意味を込めて火消しというわけでもないが、こんなデマじみた話をとっとと真相究明し、島の名誉を守らねばなるまい。
そして流布の根絶に努めるべきである。
そもそも冷静なる読者諸兄ならば、「隠れキリシタンの集落はあるにせよ、肝食いなんて都市伝説だろw」と、笑い飛ばして片付けてくれよう。
幼稚な都市伝説だったらいい。しかしながら、なぜこんな奇怪な噂が広がったのか長年検証してみたいと思っていた。
前スレを立ててから4年近く経ったことだし、白状してもよかろう。僕が初めてクロ宗の存在を知ったのは、某コンビニで売っていた宙出版
『実録 怖い島 伝説の奇祭編』(¥550・主に漫画で構成されている)の紙面上でだった。
いかにも下世話でインチキ臭がプンプンしているのは否めないが、暇つぶしにエンターテイメントでも楽しむつもりで読んでみたのだ。
この安っぽい本には、当怖い島スレに取り上げてきたエッセンスがすべて詰まっていた。クロ宗の下甑島をはじめ、悪石島のボゼ、新城島の秘祭、
ハンセン病を隔離した大島、海賊の財宝が眠ると噂される大神島、渡鹿野島、新島の海難法師……あとはありがちで低俗な幽霊ネタである。
同時に多彩な『怖い島』(真贋はさておき)に惹き込まれていき、今では独自に探しまくって、この手のスレでは随一との自負を持っているつもりだ。
それはさておき、クロ宗に関してはオカルト研究家である山口敏太郎氏のサイトにも紹介されているぐらいだから、胡散臭いと言えば胡散臭いのだが。
前置きが長くなった。さっさと検証に入ろう。
とは言っても、フィールドワークによる現地取材を行いたいところだが、こちとらそんな経済的・物理的余裕はない。
しょせんは机上の研究なのだから信憑性に欠けてしまう。まあ、それは仕方ない。
それと、この際だから大胆に結論から言っておこう。さんざん長文で引っ張った挙句、尻切れトンボ的なウヤムヤな締めくくり方はしたくないので、
結論から先に出しておくのも良心的ではないか。それに長文がお嫌いな御仁も少なくない。
……では、クロの死の儀式(血を飲み、肝を食う)はあったか否かと問われれば、「ない」と思われる。
いや、「デマはデマでしかない。もしあったとしても、過去に極々稀にあった」かもしれない。
なんとも歯切れの悪い結論だが、そこに至る過程をこれから述べていこうと思う。
山口敏太郎の妖怪・都市伝説・UMAワールド「ブログ妖怪王」 クロ宗・隠れキリシタン
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/e/3c99c80df48e0430427... 実録 怖い島 伝説の奇祭編
http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%9F%E9%8C%B2-%E6%80%96%E... 知られざる 怖い!怪奇村の話
http://www.amazon.co.jp/%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%82%8C%E3...
返信する