…これは、サイコがある教材会社でパートで働いていた頃に聞いた話です。
その会社に同時期に入社した四人は、部署が違っていても一緒にお昼を食べる仲でした。
その中の一人、仮にこの人をA子さんとします。この方は、とても上品な感じのする綺麗な女性で
とても高校生を初めとした三人のお子さんをお持ちの方には見えませんでした。
やがて、その方の雰囲気が、ちょっと違っていた訳がわかりました。
その方は、若い頃、スチュワーデスだったのだそうです(当時はフライトアテンダントとは言いませんでした)
航空会社に勤めていた独身時代のある時のことだそうです。A子さんにどうしても外せない用事が出来てしまい、同僚でも仲の良かった女性が代わりにフライトを勤めることになりました。その女性、B子さんとしましょうか。
B子さんという方は、父親に物凄い反対をされていたのにも係わらず、内緒でスチュワーデスになったということで、本当にその仕事が大好きで、誇りを持ってお仕事をされていたようです。
そして、その日。本来ならA子さんが乗るはずだった飛行機にB子さんがスタッフとして乗務されました。
運命の悪戯でしょうか。それが、雫石で墜落した飛行機だったんだそうです。
本来ならB子さんではなくA子さんが亡くなるはずだったという事で、A子さんには相当複雑な感情が、また、B子さんのご両親も、親の反対を押し切って就いた仕事での事故という事で無念もひとしおだったでしょう。
他にも、色んな事情の人が居たに違いありません。そんな人達を慰める為の森。慰霊の森で魂が安らげるよう、ご配慮いただけたら、と思わずにはいられません。
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