十代の頃、喫茶店でアルバイトしていた。
常連さんに不動産の方がいて、昔からオカルト好きな俺は「いわくつきの物件とか本当に
あるものですか?」と聞いてみた。一拍置いて「あるよ。」と不動産の人。俺→ワクテカ。
話を聞いてみた。その物件は一軒家で、住む人住む人一週間ともたないのだとか。
最後に入居したのは自衛隊の新婚さん夫婦で、そういう物件だとわかっていて引っ越してきたのだと。どうやら(そんなものいるなら出てこい退治したるわ!)と、意気ごんでのことらしかった。結果、三日で出て行ったそうだ。(笑)
自衛隊のそんな(俺様が打ち取ってやるわ的な)人は最後の人以前にも何人かいたが
全員一週間もたなかったという。どんな恐ろしい目に逢ったのか。
「もし君がここに一人で一か月住めたら、この物件を君にあげるよ」とニヤッとして言われた。
一か月は絶対無理。だが是非霊体験をしてみたいと思った俺は「友達と一泊二泊はだめですか?
」とお願いしたのだが、ダメだった。場所だけでも・・と食い下がったがそれもダメ。
まぁ俺が不動産の立場でもアホな十代のガキにそんな情報はやらんわな。その不動産の人も詳しい霊現象の内容は知らないという。今思うと「一人で住みます!」と言って友達とレポしてみりゃよかったなと思う。
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