意味がわかると怖い話５

そこにはマイマイカブリが1匹、黒い背中を見せてうずくまっているだけだった。
狙いすましたマイマイカブリは獲物であるカタツムリを見つけては、その硬い殻に潜り込み、柔らかい肉に食らいつき、
肉汁を吸い尽くして満足するのだった。
マイマイカブリは僕そのものだ。そしてマイマイカブリは彼女でもあるのだ。
マイマイカブリはあたかも世界のすべてを食い尽くそうとするかのように、騒がしく、いじらしく、そして狡猾に徘徊する。
君の中のマイマイカブリは、今日も枯葉の降り積もる森を果てしなく駆け巡るのだ。

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