混雑する静岡市内中心部〜清水区
デパート、大手家電量販店、ドラッグストア、大手スーパーなど
その中でも一際異質な存在感を放つ、やけに小柄な中年不審者がいる
今日も、いつも同じ臭いヤフオク落としの全身古着姿に帽子を被り
折戸からセノバあたりにやってきて、さも得意げに徘徊する丸山ケチ成31歳無職、奴である
恒例のブランド品のカタログ収集やデパ地下での試食巡りを終えた後には
「何か悩み事あるでしょ? 子供の頃から霊が見えるからオレには誤魔化せないよ 霊視してあげようか?」
「その服、○○○の今年の新作ですよね? あんまり似合ってるから仕事柄声が出ちゃった! ええ、自分ファッション関係のバイヤーなんて肩書あったりするんですよ」
「今まで静岡でも頑張ってたんですけど 東京の商社に中途採用が内定したところなんですよ」
「だから今のうちに楽しい思い出を作っとこうかと・・・あ、でももう二度と会えないかも知れないですよね」
「仕事柄、商談で使うんだけど静岡にも美味しい店って結構あるんですよ 教えてあげたいし、一緒に食べに行きたいからメアド交換しませんか?」
ニヤニヤと満面の笑みをたたえながら、通りすがりの女に近づいてきては繰り返される悪魔のささやき
こうして言葉巧みにナンパした女を、普段から乗り回している母親の茶色いラパンでカーセックスに持ち込む異常性欲者の丸山ケチ成31歳無職
「この車は仕事用の足代わりなんだけど プライベート用に新型アウディ予約したばかりなんですよね ええ」
「あとは納車待ちなんだけど 営業の手違いでまだ乗れなくて不自由してるんですよ〜 ほんと使えない奴って感じで〜w 」
デザイナーやファッション関係のバイヤーなど、身分を偽りナンパする奴の卑しく浅ましい本性に気付く頃には丸山鉄板の殺し文句が炸裂する
「・・・オレの知り合いの893がさ〜」
こう遠まわしに恫喝し、確実に獲物を犯すのである。
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