それから3日経ったある晩に事件が発覚する。
一糸まとわぬ全裸の琴江が、遺体となって近くの川で浮いていたのだ。
川の水は、上流の雪解け水が流れているので10秒で動けなくなるくらい冷たいが、左の乳房には大きなナイフが刺さっていた。
ガチャピンは琴江を病院へ救急搬送した。琴江は息を吹き返した、低体温で仮死状態だったのだ。
仮死状態から目覚めた琴江は、外見こそ琴江だったが、中身は変化していた。それに響子が気付いたのは、琴江のある行動からだった。
琴江は、目が覚めて自分の実に起きたことをしゃべる時、
無意識に腕組みをしながら親指は顎、人差し指は唇に置いていたのだ!
響子は自分の想像に身震いした。
・・・まさか、琴江の正体は・・・
クトゥルフ神話にある邪悪なものによって支配された「異形なるもの」だったのだ。
響子は自分をかわいがってくれた亡き祖父に幼少時に聞かされていた。東北の異形の墓地へ向かった。
東北へ向かう途中、運悪くそのルートが台風の進行ルートと重なっており、響子は名もない小さな駅で下され、宿を探す羽目になった。
駅で宿を聞くと、少し歩いた先に小さな民宿が格安であるとのことなので、響子はやむを得ずそこへ向かった。
それが、悲劇の幕開けであるとも知らずに。
道すがら人は通るのだが、みんな何故か視界の端を通り過ぎて振り返るといない。響子はこの町の人は異常に動きが早いのだと思っていた。
視線と人影を感じて途中で立ち止まってはみるのだが、その方向を見ると誰もいない。
彼女は母・琴江の血を引き、幼い頃から「何かが見えていた」のだ。恐らく誰かに指摘されるまでわからないだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スレの健全な進行が悪くなりますので、ルールを追加します。
「デカ長を登場させるのは禁止です」
他のみなさんが嫌がられておりますので、無理にデカ長を登場させても、その部分は全てカットします。
最低限のルールは守りましょう。
返信する