山奥の集落

─凄絶！永遠(とわ)に果てぬ殺人儀式村！─

詳しい場所は言えないんですが、
しょうご県の、仮にＫ市と呼びましょうか
そのＫ市のＳ磨区というところでかつて起こった凄惨な事件、
十数年前とは言え、まだ記憶に新しいですよ

その事件？
まだ終わってないんですよ・・・

今でも、深夜なんかにその場所を歩いてるとね、
フゥッと立ち入ってしまうらしいんだぁ、不思議な空間に

住宅街ですよ
だけどなんだか妙におかしい
周囲の家々の壁がみんな赤錆びた色をしてる
シーンとした静寂の中
真っ暗な闇ですよ

ｶﾗｯｺﾛｯ　ｶﾗｯｺﾛｯ　ｶｯｺｯｶﾗｯｺｯ　ｶﾗｯｺｯ
前方から足音が聞こえてくる

ｶﾗｯｺﾛｯｶﾗｯｺｯ　ｶｯｺｯｶｯｺｯ　ｶｯｺｯｶｯｺｯ
だんだんだんだん近づいてくる
そうなるとこっちも怖くなって歩いてる音の方をまともに見られない

ｶﾗｯｺﾛｯ　ｶﾗｯｺﾛｯ　ｶｯｺｯｶﾗｯｺｯ　ｶﾗｯｺｯ
音はやまない

とうとう我慢できなくなって、すれ違う瞬間、
ヒョイッと足音の鳴る方を見た瞬間、ギャァァーーーーー！！

なんとそこには、
生首を持った少年がこっちを見てﾆｨｰｰって笑ってた、って言うんですよ・・
そのまんま気ィ失っちゃった

土地の記憶というのかなぁ
フゥッっと異世界の扉を開いてしまう、
私の仲間内でもって、それをブリガドーンと呼んでいます

そういうお話、聞かせていただきましたよ

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