神戸市東灘区のJR住吉駅で、時速百キロもの猛スピードで通過する新快速電車から
男がホームに飛び降り、立ち去っていたことが三日、兵庫県警の調べで分かった。
男は居合わせた客の視線を気にせず、何事もなかったように歩いて姿を消したという。
県警は、鉄道営業法違反の疑いで行方を探しているが、警官らも
「こんな『途中下車』は聞いたことがない」と首をかしげるばかりだ。
二日午前十時四十五分ごろ、同駅ホームで、近江今津発姫路行き新快速電車から、
赤い服を着た若い男が飛び降りるのを複数の人が目撃。
男は勢いで鉄製フェンスに激しくぶつかったが、そのまま改札口の方に歩いていったという。
一方、電車内では、連結部付近で人の手や足が見えているのに気付いた乗客がいたが、
「ドン」という音とともに姿が消えたという。
JRから通報を受けた東灘署や県警鉄道警察隊などが周辺を捜索。
病院や医療機関にもあたったが、該当する人物はいなかった。
JRによると、新快速の最高時速は約百三十キロ。駅の通過時はややスピードダウンするが、
それでも百—百十キロは出る。車両は窓が開かず、停車駅で連結部にしがみついたとみられる。
担当者は「新快速から飛び降りて大きなけがもないなんて…。ミステリーだ」と目を白黒させている。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/020704ke64410....
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