意味がわかると怖い話4

>>367
そうじゃなくて、日記を自分のものと見紛うくらい似てるなんて現象がそもそもありえないってこと。
読む側の思考としては、最後の文章を読んで、
｢えっ、帰ってきた女もそれを自分の日記だと言ってる？どういうことだ？｣
と、なぜ二人とも同一の日記を自分のものと言っているのか考えるわけ。で、次に
｢二人が似ているからといって日記も本人が間違えるほど似てるってことはないな｣
と考える。ただ似てるだけなんてのは初っ端から消される候補なわけ。そもそも考えもしないかもしれない。
じゃあなぜだ？とこちらは考える。二人は実は同一人物で二重人格なのか？とか、でも帰ってきた方と呻いてる方がいるし…とか。
で、いろいろ考えた揚句｢ごもっとも｣ときたら、文句の一つや二つはいいたくなる。こっちは推敲屋じゃない。
書き手と読み手は縦の関係なわけよ。対等じゃない。
書き手が、｢こんな文章は実は何の中身もない空っぽなんだよウヘヘ｣と思って書いたものでも、読み手はそれを読む上でまずその文章にがっしり寄り掛からなきゃいけない。その壁が実は張りぼてでも頑丈なコンクリートでもまず寄り掛からなきゃいけないのね。
で、寄り掛かったら音を立てて崩れた。
壁を作った業者から、｢すみません、ちゃんと作ったつもりなんですが｣と言われるのと、｢やっぱり壊れると思ってた｣と言われるのとどっちが腹が立つ？って話。

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